※職種および所属、経験年数は取材時点のものです。
Q. 後輩への教育で気を付けていることは?
後輩を見ていて、できないことにどうしても目が行きがちだったり、もちろんそういったことも本人に伝えたりはするんですけど、でも基本的には、「ここまではできてたよ」、「ここは次こうしたらいいね」、という感じで本人が肯定的にとらえられるような声掛けをするように心がけています。
Q. 悩む後輩にどんな言葉をかける?
もうとりあえず「絶対に大丈夫だから!」って言ってあげてます(笑)。入職して最初の1、2か月って、やっぱり本当に気持ちが滅入ってしまい、どうしよう……っていう子もいっぱいいるんですね。でもだからこそ「大丈夫だよ」って。
人はだれでもいっぱい失敗するとは思うんですけど、それでも「大丈夫だから!絶対教えてあげるし、1年後にはちゃんと立派な看護師になれるから、そこは一緒に乗り切りましょう!」というのを後輩たちには伝えてあげたいですね。
Q. 脳神経外科病棟の看護師の業務とは?
運動だけのリハビリじゃなくて、認知機能だったりとか、しゃべったりなど、言語の面でも障害が出たりするので、「言語のリハビリ」、つまりしゃべるリハビリだったりとか、食べるリハビリなどを行っています。
平日の日中はリハビリの先生方がいらして、いろいろしてくださるんですが、土日や朝、夜などの先生方がいらっしゃらない場合に、主に食事の面だったり排泄の面の援助だったりを、看護師がリハビリを交えながら実践している、というような形になります。
Q. 業務で気を付けていることは?
患者さん方も、もともと体を動かせていた方たちですので、なかにはすごく気持ちが落ち込んでしまったり、あるいは傷ついていらっしゃる方もおられます。それでもいろんな経過をたどりながら、回復に向かわれます。
その過程で、患者さんの自尊心を傷つけてしまったり、転んだりなど危険な目にあってしまうことがないように、先回りして援助をできるように心がけています。
Q. 仕事のやりがいは?
患者さんが回復して退院し、ご自宅へ帰っていかれるときなどに、「ありがとう」といってもらえたときも、もちろんやりがいを感じます。
ただそれだけでなく、例えば後輩が、以前はできなかったことができるようになったときとか、成長を感じられたときにも同じようにやりがいを感じます。思いやりを持って、優しい気持ちで患者さんに接することができる看護師になってほしいと思います。