【がん治療】b05岩坪貴寛看護師

患者さんの
治療と人生に寄り添う、
伴走者でいたい。

岩坪 貴寛

緩和ケア認定看護師

患者さんに対してどのような看護を行っていますか?

緩和ケアチームの専従看護師として、主に入院中の患者さんを担当しています。チームは、主治医や病棟看護師からの依頼を受け、痛みや吐き気など身体的な症状、不安や抑うつ、不眠などの精神的な症状を和らげるために介入します。

また経済的な不安、仕事や家庭内の役割を果たせない辛さ、残されている時間が少ない、周りとの関係性が変わったなどの辛さを和らげることも大事な緩和ケアチームの役割です。たとえば「眠れなくて辛い」という患者さんの声ひとつをとっても、訴えの背景にはさまざまな原因があります。その原因をアセスメントし、どの職種に相談するかを決めるハブ的な役割も担っています。

また、患者さんの意思決定を支えるのも大切な仕事です。副作用の心配や生活への影響、家族関係など、患者さんの人生が豊かになるよう、意思決定を支えます。

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早期から緩和ケアをするのはなぜですか?

以前は緩和ケアといえば終末期医療というイメージでしたが、最近はがんと診断されたときから緩和ケアは始まります。診断当初から痛みがあることもありますし、薬への抵抗感を感じる患者さんもいらっしゃいますが、薬をうまく使うことで、治療を含めた生活を楽にすることができます。

また病名を伝えられることで、不安になったり、気持ちの落ち込みや、眠れなくなってしまうこともあるかもしれません。ご家族も辛さを抱えてしまうかもしれません。緩和ケアは病期にかかわらず、また本人、ご家族も対象になります。私たちはいわばマラソンの伴走者のようなもの。いつもそばにいる安心感を感じていただけたらと思いながらサポートしています。

患者さんやご家族へのメッセージをお願いします。

現在は治療を受けるにあたっての幅広い選択肢があります。しかしながら高度な医療を受けられると同時に、さまざまな不安や苦しみが出てくることもあるでしょう。

そのような苦しみを少しでもやわらげ、治療と生活を両立していけるようサポートしますので、小さなことでもどうぞご相談ください。

がん医療を目指す看護師へメッセージをお願いします。

鹿児島市立病院では、県内のがん治療の大部分を担っています。患者さんに安心して治療を受けていただくためには、さまざまな職種が協働して活動することが大切です。緩和ケアチームは多職種でのケアを行っています。ぜひ興味を持っていただき、一緒に仕事ができればうれしいです。

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