臨床検査終了後の検体利用について KAGOSHIMA CITY HOSPITAL

臨床検査終了後の検体利用について

 医療・臨床検査の質と精度の向上を目的として行われる臨床検査研究や精度保障のための精度管理は非常に重要です。その為には、臨床検査終了後の既存検体(血液・尿・痰・その他体液等:以下“残余検体”)とその付随情報が必要かつ有用であり、重要性が高いものです。

 当院では、臨床検査を終了後に一定期間保存した後に医療廃棄物として処理されますが、その一部の残余検体を、以下の目的で利用させていただく場合があります。

研究

医療の進歩を目的とした臨床検査研究や検査試薬の検証

業務

臨床検査の精度向上および維持のための精度管理

教育

医療従事者・教育実習生の教育や技術向上

 これらの利用は、「臨床検査を終了した既存試料(残余検体)の研究、業務、教育のための使用について-日本臨床検査医学会の見解-2024年改訂」 (※外部サイトへリンク) に基づき、適切に管理・使用されます。従って残余検体を利用する際は、すべて匿名化し、患者さんの個人情報が特定されること、その際に得られた検査値により患者さんの診療への影響は一切ございません。

 このような目的での利用に関して賛同できないまたは残余検体として使って欲しくないと思われる場合は、利用を拒否することが可能です。

 利用拒否をご希望の場合は、採血時や診療時にお申し出いただくか、以下の窓口までご連絡ください。また、この申し出は、いつでも可能です。ただし、申し出の時期によっては、既に使用後のこともございます。

患者の権利

 残余検体の利用拒否を選択された場合でも、診療や治療において不利益が生じることは一切ございません。

お問い合わせ窓口

鹿児島市立病院
臨床検査技術科
病理診断技術科
電話番号:099−230−7000