歯科・歯科口腔外科
歯科口腔外科のご紹介
当科では、当院が鹿児島県における高度急性期病院である特色を生かし、関連各診療科、多職種と連携協力して口腔周辺の高度な診療を目指しています。
主な診療対象は、従来からの顎顔面外傷、口腔腫瘍、顎変形症、歯性感染症、口腔粘膜疾患、唾液腺疾患(耳下腺を除く)、顎関節疾患などです。虫歯、歯周病、入れ歯などの一般歯科治療は行っていません。
近年は時代の流れによって地域のニーズも変化していますので、これらの診療対象に加えて他に、意思の疎通がとりにくい障害をお持ちの方や、歯科恐怖症の方、訪問歯科診療で治療が難しい方などについて、紹介状をいただいて診療しています。
外来の各診療室には、クリーンパーテーション(HEPAフィルター付空気清浄機)と口腔外吸引装置を併置し、治療器具を含めた消毒は、スタンダード・プリコーションを基本とし院内感染対策を確実に行っています。
また、地域医療水準の向上のために、歯科臨床研修単独型研修施設、日本口腔外科学会認定研修施設、日本有病者歯科医療学会研修施設の認定を受け、研修歯科医、歯科衛生士学生実習も受け入れています。
※当院は緊急性の高い患者を最優先で診察・処置を行うため,待ち時間が長く生じることがあります。
※担当医が、学会や出張などにより不在となることがあります。
※初診は、紹介状と予約、お薬手帳(お持ちの方)が必要です.事前に初診予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。初診曜日で初診担当医が決まっています。
※障がい者(児)の全身麻酔下集中治療に関する詳細は、お問い合わせください。
※再診も予約制です。予約変更は、平日15時から17時の間に歯科口腔外科外来までご連絡ください。水曜日と金曜日は全身麻酔手術のため、外来は休診です.緊急の場合は、お電話でご相談ください。
時間外診療について
夜間、休日・祝日などの時間外の診療内容は、あごの骨折などの外傷や歯が原因の蜂窩織炎などの急性炎症などで、早急に処置が必要な口腔外科疾患の患者さんが対象です。救命救急センターでの基本診察の後に、当科担当医が連絡を受けて病院に行きますので、診察まで1~2時間程度かかります。また、時間外診療は歯科口腔外科の外来設備は使えませんので、歯痛など歯科治療はすることができない状況です。どうぞご理解のほどお願いいたします。
扱う主な疾患・治療
1. 全身疾患があるためにかかりつけ歯科医では対応の困難な歯の抜歯や骨に埋伏した親しらずの抜歯
2. 歯や顎の脱臼をはじめ上顎や下顎の骨折
3. いわゆる受け口などの顎の変形症や口唇口蓋裂
4. 歯肉や舌や頬に出来る腫瘍(口腔の癌など)
5. のう胞(あごの骨に出来る膿の袋)
6. 歯や歯肉が原因の感染症
7. 唾石、唾液腺炎、唾液腺腫瘍(耳下腺以外の唾をつくる袋に由来する病気)
8. 顎関節症、顎関節炎、顎関節脱臼など
9. 訪問歯科診療で治療が難しい口腔疾患や入院して全身麻酔での障がい者の歯科治療
10. 自己血多血小板血漿(PRF)を用いた顎骨再生
11. 当院で肺がんや消化器がん、血液のがん、がん薬物療法中などのがん患者さんの治療や、人工関節置換術などの手術前後の口腔のトラブルを軽減するためのお口の管理
診療実績
スタッフ紹介
氏名 | プロフィール |
---|---|
部長 |
認定医・専門等資格
|
科長 |
認定医・専門等資格
|
医員 |
認定医・専門等資格
|
外来看護部 看護師2名 |
|
歯科衛生士 5名 |
|
外来診察・担当医師
学会認定施設など
日本口腔外科学会認定 研修施設
日本有病者歯科医療学会認定 研修診療施設
厚生労働省 歯科医師臨床研修施設
研修医の先生へ
当科では2名の口腔外科専門医の指導の下で、豊富な症例(診療実績参照)により外傷や炎症のほか奇形、変形、口腔がん、顎骨のう胞、口腔粘膜疾患に至るまで幅広く口腔外科疾患の診断、治療の実際を実践的に研修ができます(半年間で単純抜歯は100本以上、埋伏智歯は30本程度他)。
院内の歯科口腔外科のため、院内紹介により多くの基礎疾患をお持ちの患者さんの口腔内病変診察依頼があり、必然的に全身疾患の研修を受けていただくことになります。
日本口腔外科学会や日本有病者歯科医療学会の 認定研修施設ですので、学会発表も経験してもらい認定医、専門医、指導医の取得も可能になります。