患者さんに対してどのような看護を行っていますか?
患者さんが安心して化学療法を受けられるよう、投与の管理や自宅での副作用の支援、また告知の後は精神的なサポートをしています。患者さんが先生に伝えられなかったことを橋渡しして、薬剤師やソーシャルワーカーなどいろんな職種との連携も行っています。
この仕事は患者さんと長く深く携わることができます。だからこそ治療でつらいことや生活で負担になっていることは必ず聞くようにしています。さらにがん治療はお金の問題も重要になってきます。最初に費用や社会資源の話は必ずするようにしており、必要であればがん相談員の方につないでサポートしています。
認定看護師の資格を取得した経緯について教えてください。
認定看護師の資格は10年前に取得しました。患者さんの副作用がでたとき、なにも情報を提供してあげられない自分の無力さを感じ、私にもできることはないかと考えたからです。
また、がんの治療は生活の一部になっていくので、治療も生活もバランスよくしていけることが大切です。その両方をサポートしたいと思い、取得しました。
患者さんやご家族へのメッセージをお願いします。
できる限り患者さんに寄り添い、患者さんが「言えないこと」をなくしたいと思っているので、いつでもなんでも話していただきたいです。我慢したり自分たちで抱えこんだりしないでください。副作用も話してくださることで対応できることが多いです。選択肢もいろいろあるので一緒にがんばっていきましょう。
がん医療を目指す看護師へメッセージをお願いします。
化学療法は難しいというイメージがあるかもしれませんが、学んで分かると楽しいですよ。
何より治療や副作用のことが分かれば、患者さんを支えられるし、役に立てる充実感もあります。ぜひ私たちと一緒にがん医療を目指してみませんか。